ザガーロジェネリック(デュタステリド)
デュタステリドとは
デュタステリドはAGA治療薬のザガーロのジェネリック医薬品です。ザガーロは元々英国グラクソ・スミスクライン社においてアボルブという名前で前立腺肥大症の治療目的に開発されたお薬です。
アボルブは前立腺肥大の治療薬として2001年に米国、2002年にヨーロッパで承認され、日本では2009年に厚生労働省に承認され発売開始となりました。
アボルブは本来前立腺肥大症の薬なのですが、その作用機序として男性型脱毛症(AGA)の原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑制します。
その結果AGAの治療にも効果があると考えられることから、有効性や安全性を確認する試験を行い、日本では2015年9月に正式にAGA治療薬としてザガーロという商品名で厚生労働省の承認を受けました。
また国内で承認されているもう一つのAGA治療薬であるプロペシア(一般名:フィナステリド)よりもDHT抑制効果が強いということから、近年新たなAGA治療薬として注目を集めています。
東和薬品正規品
フィナステリドより強力なDHT抑制効果
近年の研究でAGAの原因はジヒドロテストステロン(DHT)であることが分かってきました。DHTは体内でテストステロンより合成されます。合成経路には5α還元酵素Ⅰ型またはⅡ型を利用する2経路があります。フィナステリドはⅡ型の経路をブロックしますがⅠ型経路のDHT産生を止めることはできません。一方、デュタステリドはⅠ型、Ⅱ型両方の経路をブロックするためフィナステリドに比べ有意にDHTの産生を抑えることができます。その結果、デュタステリドにはフィナステリド以上の毛髪改善効果が期待できます。
デュタステリドの効果
早い方ですとデュタステリド服用後、3ヶ月ほどで毛髪の改善効果が出てきます。しかし、効果の有無を確認するまでは最低6ヶ月は服用を継続する必要があります。
なお服用を中止すると効果は無くなりAGAが進行します。毛髪の改善効果はフィナステリドの1.6倍との研究報告もあります。
ミノキシジル配合外用液5%との併用で毛髪改善効果↑↑
一般に薬剤は作用機序の違う薬を組み合わせることで効果が増大します。例えば高血圧の治療ではカルシウム拮抗薬やアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬、利尿剤といった薬を組み合わせることで降圧効果を高めます。
脱毛症治療でも同じことが考えられ、作用機序の異なるデュタステリドとミノキシジル配合外用液5%の併用はさらなる毛髪の改善効果が期待できます。
デュタステリドの適応
デュタステリドの適応は成人男性における男性型脱毛症(AGA)のみです。したがって、女性の方、未成年の方、成人男性でも円形脱毛症の方などには適応はありません。デュタステリドは正式な認可を受けた国内で2番目のAGA治療薬です。
服用方法
1日1回1錠を毎日服用します。服用時間は食前でも食後でも、朝でも夕でも寝る前でもかまいません。例えば夕食後など毎日決まった時間に服用することをお勧めします。
服用時の注意点
デュタステリドは経皮吸収されるため、女性や子供が薬剤に触れないようにしてください。
妊婦、妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性はデュタステリドを服用しないでください。男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼす恐れがあります。
妊婦への輸血を防ぐためデュタステリド服用中は献血をしないでください。
デュタステリド服用中は前立腺がん検診などで測定されるPSA値が低下します。検診を受ける際はデュタステリドを服用していることを必ず医師にお伝えください。
副作用
デュタステリドの主な副作用は勃起不全(ED)(4.3%)、性欲減退(3.9%)、精液量減少(1.3%)などです。副作用の症状はフィナステリドと類似しておりますが、その頻度はフィナステリドより若干増加します。
簡単な問診で院内処方
当院では不必要な検査等は行っておらず診察は問診が中心です。また院内処方のため、お会計と同時にお薬をお渡しします。院外薬局に行く必要はありません。
東和薬品正規品
デュタステリドの模造品や偽造品が主にインターネット上で多く流通しておりますが、当院で処方しているデュタステリドは厚生労働省認可の東和薬品正規品です。
費用はお薬代のみ
初診、再診含め診察料は無料です。料金はお薬代のみでその他の費用は一切かかりません。